メルミライ初主催イベント「ブロックチェーンによる分散化を考えナイト」レポート

f:id:mermirai:20180416104059p:plain

2018年4月9日、メルミライ初主催となるイベント「ブロックチェーンによる分散化を考えナイト」を開催しました。250名以上の方から申し込みがあり、抽選の結果、当日は100名前後の方が参加されました。

前半はブロックチェーンに詳しくない方向けに概要の説明を行った後、実際にブロックチェーンが活用されている試みやアプリの事例を紹介しました。

後半は参加型ワークショップを実施し、およそ2時間に及ぶイベントは大盛況のうちに幕を閉じました。今回はその内容をお伝えできればと思います。

目次

「ブロックチェーンで何ができる?」基礎から実例まで丁寧に解説

f:id:mermirai:20180416105513p:plain

前半はブロックチェーンの概要とその適用例を紹介。その後のワークショップにもスムーズに参加していただけるような前提を共有しました。

その折のご説明に関しては、別で記事化しておりますので、以下の記事をご覧ください。

»10分でブロックチェーンを理解するための資料

その後、ブロックチェーンの技術を用いて、どのようなプロダクトが実装されようとしているのかを、ブロックチェーンチームの責任者である高橋と、CPOの濱田のディスカッションを交えて紹介しました。当日は、ブロックチェーンを用いたアプリケーション(DApps = Decentralized Applications)を15個の事例で紹介しましたが、今回はその中から3つを紹介します。

f:id:mermirai:20180416105516p:plain

1つ目は、Decentraland というVRのサービス。これは、VR上に土地を購入して、その情報がEthereumブロックチェーン上で管理されるというものです。現在は土地の売買のみ可能ですが、将来はその土地に建物を作ったり、イベントを行なったりできるようにするという試み。

f:id:mermirai:20180416105519p:plain

2つ目は、abra というサービスです。仮想通貨の投資サービスですが、フィリピンでは、仮想通貨と現金の交換サービスも提供しています。たとえば、現金がどうしても欲しいときに、近くにいる人に abra を通じて仮想通貨との交換を申し込み、マッチングすると、近くにいる人がもらった仮想通貨の金額に応じた現金を手渡ししてくれます、いわば「マニュアルATM」のような仕組みとも言えます。

f:id:mermirai:20180416105523p:plain

最後にご紹介するのは、ロシアでは選挙の出口調査でブロックチェーン技術が活用された事例。過去、サーバーに対して悪意のある攻撃があったそうで、その対抗策としてブロックチェーンの活用に至ったとのことです。ブロックチェーンはデータが分散して保存されるため、システムがダウンしてデータが使えない・盗まれたという事態を防ぐことができます。その特徴を活かした活用例と言えますね。

参加型イベントの目玉・ワークショップ その大賞に選ばれたのは!?

f:id:mermirai:20180416105526p:plain

前半の概要の説明が終わり、後半はいよいよワークショップへ。 ワークショップの内容は、メルミライから参加者の方へ以下のお題を提供しました。

f:id:mermirai:20180416110400p:plain

このお題に対して、参加者のみなさんには、ご飯を食べつつお酒を飲みつつアイデアを考えていただきました。皆さん真剣に取り組んでくださり、どのようなアイデアが生まれるのだろうと楽しみにしながら15分ほどの個人ワークが終了。

個人ワークが終わったら、今度はグループになってディスカッションをしていただきました。どのグループも活発に議論が繰り広げられ、アイデアもブラッシュアップされているようです。

そして、提出していただいたアイデアの中から、特に「これは!」というものをメルミライ運営メンバーが3つを選びました。どれも素晴らしいアイデアでしたので、苦心しながらの選出となりました。

今回は1位と2位に選ばれたアイデアを共有します。

にわかファンではないことを証明

f:id:mermirai:20180416105808j:plain

2020年、あなたは「にわかファンがむかつく」という課題を、
ブロックチェーンが持つ「改ざん不可能」という特性を活かし、
「どれだけ先に見出したか証明できるシステム」 という方法で解決した

あるアイドル等のファンが、にわかファンではないことをブロックチェーンで証明しようというものです。今では有名になったアイドルやサービスを初期の頃から追いかけていたことを、ブロックチェーンに記録することで「筋金入りのファン」であることがわかるようになっています。切り口がユニークですね。

交通渋滞の問題を解決

f:id:mermirai:20180416105812j:plain

2020年、あなたは「交通渋滞」という課題を、
ブロックチェーンが持つ「トークン、スマートコントラクト、分散ノード」という特性を活かし、
「まわり道した人が報酬をもらえて、急いでいる人がトークンを支払う。急いでいる人がトークンを買ったり、相乗りして割り勘して台数を減らす分散型のUberもする」 という方法で解決した

大賞に選ばれたのは、ブロックチェーンで交通渋滞の問題を解決しようというアイデア。渋滞している道を避けて、回り道をした人に報酬(トークン)を提供することで、渋滞緩和を実現しようというもの。会場から一番多くの支持を得て、見事大賞に輝いた。

他のアイデア

なお、当日は時間の関係でご紹介できませんでしたが、皆様からの他の素晴らしいアイデアも紹介させていただきます(こちらも一例です)。 ※文意が伝わりやすいように、加筆修正させて頂いた箇所があります

  • 古本の取引では印税が払われないという課題に対しブロックチェーンが持つ所有権/帰属の管理ができるという特性を活かし、 二次流通でのリベニューシェアで解決した。
  • アイドルオタクの承認欲求を満たす必要があるという課題に対しブロックチェーンが持つデータが改ざんできないという特性を活かし、 今までどれだけ愛(お金)をつぎ込んだかによって、解散時期を決めることができるという方法で解決した。
  • お腹の弱い営業マンが客先訪問前にトイレに行きたいが近くにないという課題に対しブロックチェーンが持つトラストレスな取引ができる/与信という特性を活かし、 入館制限のあるオフィスビルや民家でも自分の身分を明かし、支払いを行うことでトイレをいつでも借りれるというサービスで解決した。
  • 上司が思いつきで仕事をふってくるという課題に対しブロックチェーンが持つ非中央集権という特性を活かし、 上司が自分の信頼に給料を賭けて、賭けた以上の利益がでないと評価されないという方法で解決した。
  • 領土問題や粉砕問題という国家間の課題に対しブロックチェーンが持つオープン/信頼できるデータの増加という特性を活かし、 非中央集権型世界史記録で解決した。
  • 上司やクライアントが自分の言ったことを忘れてちゃぶ台をひっくり返すという課題に対しブロックチェーンが持つ改ざんされないという特性を活かし、 会話時の音声を全部ブロックチェーンで記録することで解決した。
  • 遺言が国によって形式が異なる(場合によっては、海外で作成した遺言が国内で効かない)という課題に対しブロックチェーンが持つ改ざんができないという特性を活かし、 ユニバーサルな遺産分配のフレームワークで解決した。
  • 相続紛争という課題に対しブロックチェーンが持つトラストレス/公証性という特性を活かし、 スマホで遺言(コントラクト)がかけ、死ぬと仮想通貨が被相続人に送金されるという方法で解決した。
  • モノをなくすという課題に対しブロックチェーンが持つトークンエコノミー/条件付き秘匿性/信用情報/スマートコントラクトという特性を活かし、 紛失物情報をポストし、一定条件(場所や信頼性)の人のみに、その情報を表示し、交番などのに届けてもらい、受取に対して対価を払うという方法で解決した。
  • 世界中から人が集まるオリンピック会場やその周辺でちょっとしたコミュニケーションを取りたいという課題に対しブロックチェーンが持つその人の信用を可視化(保証)できるという特性を活かし、 「タクシー相乗りしない?」「東京案内しましょうか?」「おむつを余分にもってませんか」などの個人間が安心してコミュニケーションができるSNSで解決した。

記事の途中ですがお知らせです

メルミライでは、記事の更新をメールやLINEでお知らせしております。もしよろしければ以下よりご登録ください。※今後、メールマガジンやLINE専用コンテンツも予定しております

LINEに友だち追加する

メールマガジンを登録する

メルミライでは定期的にイベントを開催

f:id:mermirai:20180416105532p:plain

イベントの最後に濱田が「今後も新しいテーマでイベントを開催していきたい」と語ったとおり、メルミライでは、今後も定期的にイベントの開催を検討していきたいと思っております。告知はメルミライで行うので、興味ある方はぜひ継続してご覧いただければと思います。

どんな未来が訪れるのか、みなさまと一緒に考えることができれば幸いです。

なお、最後に皆様からのイベントへのフィードバック一例を共有させていただきます。今後、イベント参加を検討される方の参考になれば幸いです。

参加いただいた皆様からのコメント

  • 「基礎から事例を踏まえてワークショップへの流れが良かった。様々なレベルの参加者で様々なアイディアのディスカッションを楽しめた。」
  • 「ブロックチェーンに未来を感じている同じような人達と交流できたのでよかった。」
  • 「同じことに興味のある方と話をする機会が持ててよかった。」
  • 「『異業種の方とブロックチェーンのアイデアを出して議論した』という経験が貴重なものだった。 」
  • 「不確実で市場がまだない領域のサービスやビジネスを参加者みんなで前向きに考えるというスタンスが非常に良かったです 」
  • 「エンジニアだけでなく、様々な職種の方が参加されていて、企画する人、利用する人が、どのように認識しているかを詳細に知ることができた。ワークショップ面白かったです。」

採用情報

ブロックチェーンの未来に興味をお持ちの方は、以下の職種などで関連した業務を携わることができますので、ぜひご応募を検討いただければと思います。

»[merpay]ソフトウェアエンジニア(Blockchain)

»プロデューサー(事業戦略)

  • Slide/Presentation_Mercari, Inc.
  • Writer_山田雄一朗
  • Editor_原田和英(Mercari, Inc.)